大統領以外の選挙

2004年11月4日
 日本ではあまり話題に上らないが、米国の大統領選挙と同時に、下院議員の全部と上院議員の1/3の改選も行われる。その他、一部の州では州知事の選挙も行われているし、それに加えて、各州で「提案」に対する投票も行われる。

 この「提案」というのは、州によってpropositionとかquestion, issueという呼び方をされているが、具体的な規定への賛否を投票にかけるものである。賛成多数となった場合には直接法律としての拘束力を持つようになる場合もある(州によって異なる)。

 今回の選挙でも多数の提案が投票にかけられた。その中で目を惹くのが「マリファナの医学的使用の容認」だが、今回一番多かったのが「同性婚の禁止」で、アーカンソー、ジョージア、ケンタッキー、ミシガン、ミシシッピ、モンタナ、ノースダコタ、オハイオ、オクラホマ、オレゴン、ユタの11州で提案され、そのすべてで禁止賛成という結果になった。

 この動きはやや性急にも見えるが、今年の初めにサンフランシスコで同性愛カップルに婚姻証明書が発給されたことに対する反応であることは間違いない。マスコミのフィルタを通じて与えられる印象とは異なり、米国の本質は意外と保守的なのがよくわかる。

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