中学高校と歴史は大嫌いで、大学受験も歴史は外して受けた。その延長で、大学に入ってからも西洋史や東洋史はやってない。

 歴史が嫌いだったのは、無味乾燥な記憶科目にしか過ぎなかったからだ。記憶科目といえば、英語だってそうなのだが、そっちにはまだ「読めるようになる喜び」というものがあった。歴史にはそれすらなかった。

 しかし、最近は結構歴史の本を読んでいる。ヨーロッパ中世史のものが多いが、かなり面白い。なぜこれが学校ではつまらなかったのか?それはダイジェスト版でしか教える暇がないからだと思う。

 たとえば世界史は、ネアンデルタール人からベルリンの壁崩壊までやるわけで(最近はもっと後までやるんかな)、必然的に駆け足になる。背景の説明をしている暇なんかない。1789年にバスチーユ牢獄が急襲されたのは覚えても、理想に輝きながら混乱の極みに達したパリ・コンミューンの解説をしている暇はない。それで試験をやるとどうなるかというと「記憶のテスト」にしかならないわけだ。

 歴史を早い時期に学ばなかったのは、自分にとってはハンディになっている。こういう歴史嫌いが増えるのは社会にとっても損失だと思う。なんとかならんのかなあと思うが、なんともならないんだろうな。

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