「御開帳」読了。

2003年6月23日
 読書ログ掲載済み。

 インターネットの功罪はいろいろあるが、その要素として匿名性を落とすわけにはいかないだろう。いわれのない誹謗中傷を呼ぶこともあるけれど、匿名性の壁の裏で本音を吐くこともできる。エロ話なんかもインターネットで吐ける本音の範疇に入るのではないかと思う。

 実際にはしゃべれないことを往復書簡に仮託することによって、生の感情の鬱屈を多少なりとも解放するというのがこの本のコンセプトなら、それはインターネットの中である程度行われるようになっているというべきだろう。他にも選択肢がある場合、内容で勝負となるわけだけれど、正直、この本は分が悪いんじゃないかな。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索