読書ログはたぶん明日。

 ヨーロッパの中世史と日本の中世史が異なるのは、国家間の相互作用の頻度と影響力においてである。ヨーロッパ中世における「国」は、現在の国家とかなり違った点もあって、現在の主権国家がある意味での絶対性を有しているのとはかなり趣が異なる。翻って見ると日本は海岸線という自然の国境があって外国との人的交流が一般人のレベルでは大して行われなかったので、中世史は内向きのベクトルのせめぎ合いがほとんどだということになる。

 それにしても、「国家」という概念に関して、日本人が日本国を念頭におくのはある意味仕方ないことではあるけれど、それは結構危ういことなのかも知れない。

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