文庫本は何故高くなったのか?
2003年2月6日今日の日経朝刊(26面・12版)に「高くなった文庫本」というコラムがあった。
ここで挙げられていたのは、
・ページ単価は95年からほとんど変わらないが、ページ数が増えた
・特に、最近活字を大きくしたこともあって、文庫で版を改めるとページ数が増えてしまう
・新刊点数が増えた分、一冊当たりの部数が減少して、固定費用を回収するために高めの値段設定にせざるを得ない
ということだ。いちいちごもっともである。
しかし、自分が思うに、文庫出版のあり方も変わっていると思うのだよね。昔は、それこそ著作権が切れたような定番ものが文庫に入るものだった。しかし、今では文庫本というのは単なる「廉価な本」になっている。昔の文庫本の安さは、評価の固まったものを多数刷ることによるコスト低減ということによるところが大きかったのだとすれば、今は高くなるのは当たり前ということになる。
ただ、分厚いので高くなりました、というのは分かる気がするんだよなあ。なんでこんなに分厚い本が増えたんだろうか。いや、確かに昔から中里介山の「大菩薩峠」だの、ギボンズの「ローマ帝国衰亡史」だの、時代が下ってトールキンの「指輪物語」だの、そういう超長編作ってあったわけだけど、ウィングフィールドの「クリスマスのフロスト」の厚さには、正直言って萎えたぞ。
ここで挙げられていたのは、
・ページ単価は95年からほとんど変わらないが、ページ数が増えた
・特に、最近活字を大きくしたこともあって、文庫で版を改めるとページ数が増えてしまう
・新刊点数が増えた分、一冊当たりの部数が減少して、固定費用を回収するために高めの値段設定にせざるを得ない
ということだ。いちいちごもっともである。
しかし、自分が思うに、文庫出版のあり方も変わっていると思うのだよね。昔は、それこそ著作権が切れたような定番ものが文庫に入るものだった。しかし、今では文庫本というのは単なる「廉価な本」になっている。昔の文庫本の安さは、評価の固まったものを多数刷ることによるコスト低減ということによるところが大きかったのだとすれば、今は高くなるのは当たり前ということになる。
ただ、分厚いので高くなりました、というのは分かる気がするんだよなあ。なんでこんなに分厚い本が増えたんだろうか。いや、確かに昔から中里介山の「大菩薩峠」だの、ギボンズの「ローマ帝国衰亡史」だの、時代が下ってトールキンの「指輪物語」だの、そういう超長編作ってあったわけだけど、ウィングフィールドの「クリスマスのフロスト」の厚さには、正直言って萎えたぞ。
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