「ジュブナイル小説」は、文字通りには子供向け小説だけれど、その扱っている題材の直截さをもってその特徴とした方がいいのではないかと思う。今読んでいるのは、マデレイン・レングル(Madeleine L’Engle. WEBを漁った限りでは、表記はいろいろあるみたいだけど、人名は実際発音されているのを聞かないと訳しづらいのは確かだ)の Many Waters なのだが、これなんかもそうだ。

直截といえば聞こえはいいが、要するにナイーブで洗練されていないわけである。感性が擦れていないうちじゃないとこういうのにはなかなかついていけないのは確かだ。音楽なんかでも、単純なコード進行の曲は肥えた耳の持ち主には聴きづらいものだ。

しかし、逆に言えば、こういう小説にピンとこなくなってしまうのは年を取ったからだとも言える。自分はこの手の小説にある種のエネルギーを感じるのだが、これは自分の感性がまだみずみずしい証なのかも知れない。つまりは未成熟ってことなんですが。

本を読むと、自分の成長具合にまで思いが至って面白いものだ。本当に面白いかどうかは別として。

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